再掲:「2011年とは何ですか」

 

それは荒れ狂う海に似て
静けさの海に聞こえる行方知れずの我が子のようで
倒壊した中に行方知れずの我が子を捜し求める
いきなりの母の姿に似せた摩天楼の天使

・・・邪魔が入って中断・・・(1月日付不明)

「2011年とは何ですか」

それはおしくらまんじゅう
押しても引いてもどうにもならない
打ち寄せる波に砕ける岩のように
ほころびつくしも出来ないありさまに
人々は何を見出し、何に打ち負かされるか
それは怒涛のごとくやって来て
イザナミのように去って行く
取り返しのつくこととつかぬことがあるように
この国の行方を知るものと知らぬもの在り
それは行き通りにみえ
生き様にみえ
華々しく散りもせず
塵となってうず高く積もるものあり
神に願いを聞き入れてもらえず
もがき苦しみながら生き絶えてゆくもの
翻弄されるもの

一筋の光明に水をさすもの
足蹴にするもの
われの命はいくばかりのものか
波をものともせず呑み込むもの
走り去りながら手紙を残すもの

それは花火から打ち上げられた幻の都なり
都にあってないもの
それは各々のハカリゴトであり
神のハタラキではない

よくぞ此処まで生きてこられた其処の人
世界に打ち負かされず
自己に媚びることなく
ただひたすら世界のために歩まれてきた人
人に何かを教える前に
自らを教え続けること
助かるためにはそれしかないであろう
幾許かの望みも海となり泡となる
それは各々に持たせた神のさじ加減

走り去るもよし
逃げ惑うもよし
歩き続けること
神の歩みに似せて

2011/01/20 (木)

 

再掲:「2011年とは何ですか」」への2件のフィードバック

  1. 佐々木幸治

    カミハオソロシイゾヨですね。
    再掲ありがとうございます。

    返信

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