「伝言189」

 

とくとごらんあれ
皆の衆
一から出てもハナに散る
見事な侍たちよ
次々と花火を打ち上げ
見事に散った戦士たちよ
ところどころに置かせた
その天然記念物の見事さよ
ゆえに幻に生きることをせず
見事にハタラいたもの勝ちよ
一網打尽にするではないと
何度も伝えたことの意味が
ようやくわかってきたであろう

天から抜けて駆け抜けて
その漁火に似た業の深さに
埋没するようにみせかけて
ハナから信じることもせず
打ち鳴らすタイコの音よ
いきなりやってきたものにも
施しを与えよ
天は自らを裂き、自らを与えられた
己が狭い心の内に閉じこもるな

2015/10/29 (木) 16:16

 

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