2008年に中国について二回訊きました。
二つでセットですが最初のほうだけ公開します。
「中国とは何ですか」
ああ、それは遠きこと
それは大きこと
ゆっくりとやってきて急ぎ足に過ぎ去るもの
それは見事に咲いた花
それは見事に枯れた花
喜び勇みながらやってきて
一旦振り出しに戻り
一旦突き落とされ
更に転げ回り
更に生き返る
だるまのごときなり
だるまの眼に入れられしもの
それは光と闇の記憶なり
如何様にも取り違えられるもの
それは中国なり
中国の人々は何を欲するか
偉大なものを尊ぶ人たちである
元々のものと作られたものは違う
中国の中には元々のものと作られたものがある
人々は競って生きたがる
滅びることを知る人間は生きようとする
たとえはかなき人生でも
見事に咲いた花は何もまとわず
色とりどりに化粧されたものは汚かろう
それを美とは云わぬ
醜である
嵐が過ぎ去り
春が過ぎ去り
夏が過ぎ去り
秋が来ず
冬の真白き中にくるまれたもの
それは古の中国
おくるみに抱かれた中国は
何を想い
何を歌わんか
はるかなる偉大な中国は
何処へ行こうとするのか
まだ迷い続けている
龍のごとくとはよく云ったものだ
龍は流れ流れて
おくるみに抱かれてねんねする
さて
そのおくるみを誰が着せるか
2008/07/26 (土)