私たちの身体は病気にならないためにさまざまな形で、毒(不必要なもの)を体の外に排出しようとします。皮膚からも絶えず毒素が出ているので、皮膚呼吸を妨げないゆったりとした衣服を身につけましょう。素材は綿、麻、絹などの自然素材がいいでしょうね。自然なものは体もこころも喜びます。その中でも特に絹は身体から出る毒を吸収し、外に排出する役目もします。
繭は蚕から出た毒素を外に排出し、外の悪いものを中に入れないと言います。そして冬は冷気を、夏は熱気を遮断し、中の蚕を守ります。それで絹は生きた繊維と呼ばれるようになったそうです。これを知ったときは感動しました。真綿の布団なら最高ですね。
足の裏は内臓とつながっていて、第二の心臓とも言われます。最も汗腺が発達し内臓の毒が多く出る場所です。個人差はありますが、一日にコップ一杯くらい出ると言われています。
寝ているときは起きている時よりも多くの毒が出ると言われています。足元のほうに布団を多くかけ、靴下を履いて寝るようにしてください。朝起きたら毒を吸収した靴下を取り替えるようにしてください。寒がりの方は電気毛布などの暖房器具がなくても眠れるようになりますよ。
足元を温める靴下の重ね履きですが、基本は絹の5本指の靴下を履き、その上に綿の靴下、その上に絹の靴下の三枚です。更に体調に応じて増やしてください。 一日に何度も靴下を取り替えるのが理想です。何故5本指を履くかというと、指の間は毒素がたまりやすいからです。冷え取りをはじめると普段感じなかった冷えを感じるようになります。絹は排毒効果が高いので好転反応のようなものが出る方も結構います。
病気のほとんどは食べすぎが原因と言われています。食べ過ぎると身体が冷えます。冷えると血液の流れが悪くなり、内臓のハタラキが悪くなります。長い時間をかけて作られた冷えは頭寒足熱(上半身を涼しく、下半身を特に足元をあたたかくする)を実行すれば改善されます。血行が良くなり、内臓のハタラキが良くなり、消化、吸収が良くなります。心も落ち着いてきます。身体も引き締まります。
どんな人でも上半身の体温が高く、下半身は冷えています。冷えとり健康法の基本は頭寒足熱です。下半身をいくら温めても上半身にたくさん着込むと冷えになります。だから上半身よりも下半身を少しでも温かくしてやればいいのです。要は上半身と下半身の温度差です。
身体を冷やさないようにするには腹七分の食事、ストレスを作らないこと、心穏やかに過ごすことなど、色々あります。いつでも気軽にできるのが絹の5本指靴下の重ね履きです。
詳しくは、進藤義晴氏の著書「万病を治す冷えとり健康法」をお読みください。
|裏側 ナイロン、ポリウレタンの補強糸
|表側 絹100%(未加工の絹)
裏返しに履くとこんな感じになります。
私たち一般人は裏と表を逆に作ればいいじゃないかと考えますが、製造する側、靴下屋さんの常識では補強糸を裏側にするものなんだそうです。そして染めた場合、ムラが出るそうなんです。裏側を絹にすることは不可能ではないそうですが、コストがかなりかかるそうです。
絹100%ならこういった問題は起きないのですが価格が高いこと、すぐ破れること、伸縮性がないなどの理由で、気軽に履いていただきたいのでこのタイプをお勧めしています。
これが表側 絹100%(未加工の絹)