「伝言188」

 

アヌの伝言

心なしかわずかの蓄えも
やがて尽きるようにみえて
それも理のうちにあり

行きも帰りも電車に揺られ
レッカ(烈火?)のごとく生きようともせず
隣の人のにおいも知らず
おのが道を邁進する人々
やがてそうなるであろう見本のような生きものに
似ていようがかまいもせずいきり立つ

日本人という種の中には色々あるようで何もない
何もないが故にあれこれ並べ立てる
とっくの昔に知れ渡っていることさえ無きにしも非ず

いま一度滅びる種は明らかに日本であろう
一目散に散った仲間を探し求めても無駄なこと
何もないものにあれこれ色をつけて作りあげてきたものに
何の定めがあろうか

人は生きるもよし死ぬもよし
生き(る)ながら死に絶えるもよし
いいあんばいに出揃ってきたぞ

2015/10/22 (木) 17:33

 

 

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